ダブルクロス3rd/春、驟雨の降る頃に

続く土曜日はせんださんGMダブルクロス3rdです。
4月19日に開催される17才オンリーコン(https://twipla.jp/events/429901)で披露されるシナリオのテストプレイでした。
お話そのものは至って真面目な青春物の時間SFでボーイ・ミーツ・ガールでしたよ?ちょいと重めのストーリーでありながら明るい結末が用意されているまさに王道のシナリオでした。そうだったんだけど、とにかく笑いすぎて顔が痛いし、なんなら笑いが止まらなくてRPが差し込めない事態になりました。
PC1、影山白狼(かげやましろう・17才男性:シノノメさん)
一般の家庭に生まれ普通に育った彼は、しかし病弱だったため入退院を繰り返す生活をしていました。ある時入院したUGN系列の病院でレネゲイドウィルスに院内感染し発症します。ああ、たった一人の馬鹿者が手洗いをサボったばかりに…。退院後、妙に力に溢れ体格も向上しますが、本人は何が起きているのかわかりません。
生来病弱だった彼は非モテ陰キャなので、女性への免疫がまったくありません。クラス委員長が見舞いに来れば「彼女、僕に気があるのでは」、同じクラスのUGNエージェントが彼を観察していれば「はっ、王来王家さんがこっちを見ている。しかも目があっても逸らす気配もない。もしや彼女、僕のことを♡」と勘違いムーブで青春街道を爆走していきます。お腹痛い第一要因です。
PC2、杉田京子(17才女性:よっぴー)
一般家庭に生まれ普通に育った彼女は、あるとき病に倒れ生死の境を彷徨います。そして入院したUGN系列の病院でレネゲイドウィルスに院内感染し発症します。ああ、たった一人の馬鹿者が手洗いをサボったばかりに…。(設定被った)
超常現象研究会の部長・九条春姫の手下としてこき使われる、愛称「きょん」の女の子です。PC1があんなんなので(^^;;)、日常の代表として揺れる乙女心を演じ……ようとしたんですが、笑い死んでてそれどころじゃありませんでした。ラストでは忌避していた非日常の世界に、自分の意志で一歩踏み出せたのでよしとしましょう。
PC3、鹿沼憂澄(しかぬまうぃず・17才男性:すださん)
街のイタリアンレストランでアルバイトをしながら、アイドル日向氷雨の推し事にも余念のない、明く嫌味のない爽やかイケメン。オーヴァードとして自覚のない彼は、実は過去の記憶に蓋をして、変わらない日常を守ろうとしていたのですが…。
エンディングでは、日常を守るための一歩を踏み出した京子に、先輩エージェントとしてコードネームを贈ってくれました。「ガーデナー」日常を象徴する明るい庭を守り育てる、庭師と守護者のダブルミーニングです。その美しい言語センス、どこから湧いて出るんですか。
PC4、王来王家名刀(おくおかなち・17才女性:ニバサンドさん)
本作唯一のUGN関係者。支部の依頼で事件の解決に当たる彼女は同じクラスの3人のオーヴァードを監視しつつ協力を仰ぐことになります。表情に乏しく言葉少なな彼女の言動は、ストーリーを前にすすめる原動力となりますが、一方で、主に白狼の誤解を解くどころか助長していき、相互誤解は加速度的に積み上がり…やがて爆笑ラブコメに発展するのでした。お腹痛い第二要因。名家に生まれながら、裏切り者の娘と誹られ居場所を失ったという重い設定を維持しながら、なんであんな面白いことができるのか。すごい人です。
本日のハイライト。
PC1が持参したしんどみ調味料を自分でバケツ一杯にみるみる盛り上げていく豪快な光景。
PC1とPC4の壮絶な勘違いムーブが相互誤解をどんどん積み上げていき、エンディングできれいに着地する胸アツ展開。
全裸と膝枕では人後に落ちないシノノメさんの豪快セルフダイブ。
PC「完全獣化が解けて人に戻るとき、服はどうなりますか?」
GM「ああ、そこんとことはきてていいですよ。ご都合ですから」
PC「わかりました。では全裸で」
いずれも力のあるPL陣に飲み込まれないように、ついていくのに必死でした。あー楽しかった。
TRPGは言葉のゲーム。言葉って素晴らしいですね。
このシナリオ、4月19日の17才オンリーコン(https://twipla.jp/events/429901)で遊べます。まだ空席がありますから、皆さんお誘い合わせの上ご参加ください。