ダブルクロス3rd/徒花をあなたに

セッション当日に感想twを書けないよっぴーです。なんでかって?決まってんだろ、感想戦で飲んで帰って翌日も卓があるからだよ!
そんなわけで土曜日はしゃちさんGMダブルクロス3rd、「徒花をあなたに」に参加しました。
任務中に暴走し、そのまま行方不明となったオーヴァードの少女、逸花牡丹。UGNエージェントであった彼女を追うのはその友人、UGN査察部の始末屋、FHエージェント、そしてゼノスの協力者。それぞれの事情と思惑の下、彼らは出会い、行動をともにする。そんな彼らに明かされる驚愕の事実。彼は、彼らは何をどう選択するのか。「救いを求め伸ばされた手のひら。あなたはそれを 掴みますか?払いますか? 」
カカオ成分99%のビターな物語。そして人の心を捨てたGMはPCの葛藤を前に妖しく微笑む…。まあ大体こんな感じですね。
ぼくはPC2、栗原美希17歳を担当しました。そうですよ?17歳ですよ?それがなにか?(開き直り)
今日の配役は、UGNの中でも異彩を放つ本部直轄の査察部4課、通称エスケープキラーのエージェントです。ジャーム判定を受けた牡丹を「処理」すべく派遣されますが、美希には美希の事情があり。任務に忠実、非情な判断もくぐり抜けてきた、しかし情に流され脆く崩れる、そして最後まではっきり割り切れない、そんなPCになりました。「栗原美希として生きるか、鮮血の花嫁(C.N.)として生きるか」と由紀人に突きつけられた問いには最後まで答えが出せませんでしたが、エンディングの選択は「自分の人生を自分で選ぶためには、今はまだ組織の力を頼らざるを得ない」という苦い決断だったのかもしれません。
PC1、五島由紀人くん、17歳男性(せんださん)
ええ!?せんださんがPC1を志願?どうしたの?って正直思いましたよ。そこはさすがのせんださん、同卓PLの誰しも想像だにしなかったヒーローを持ってきてくれました。ネタバレしちゃうから多くは語れないけど、C.N.アルジャーノン。これで察してくれ。あんた格好いいよ、よすぎだよ…。
ああ、そういえば、最近、「メリバ」って言葉を覚えました。あれはハッピーエンドでいいんだよね?
PC3、水楢甲さん、28歳男性(采人さん)
クールで非情なFHエージェント。ギャランティのためにクールにビジネスをこなす大人、と見せかけて深い傷を負った人。若者たちの姿を見ながら、辛い記憶を思い起こし、苦い思いを押し殺していたのでしょう。
冷酷な態度で美希を挑発し平手打ちを喰らう彼ですが、最後の最後で現実に負け崩れ落ち、他者にすがる美希に「人にすがるな、己の足で立て」と平手打ちを返す姿は…あんた格好いいよ、よすぎだよ…。ラストで由紀人くんが彼を頼ることになったのも納得の「いい大人」です。
PC4、白貌懿那鳴大権現さん、年齢不詳の神様(いさこさん)
秩父山系高尾山に住まう狐のレネビ。己を子供を守る神様と任じてしまったがためにGMの黒い野望の餌食となった、そして、あまりにクールすぎる由紀人に突っ込む行き場を失った美希の八つ当たりの餌食になった今回一番の被害者。それでも上辺の言葉でごまかすことをせず、辛く厳しい選択を、自分の言葉で語ってくれた、まっすぐに筋の通った「神様」でした。還ってこれなかったのは残念でした。
辛い選択を迫られ、誰もなんにも救われていないけれど、みながなにかしらに決着をつけてエンディングを迎えられた、とても大人向けの物語でした。
GMさん、PLさん、毎度のことですがありがとうございました。
ああ、水楢さんについて、大事なことを書き漏らしていました。 シーンに登場して終始一言も喋らず、黙って戸口に立ってるだけで格好いいとか、ずるいにもほどがあります。