休む人を責めないであげてください

札幌の高校での「クラス全員年間無欠席」を取り上げた記事 http://www.asahi.com/edu/news/HOK201202260001.html が話題になってますね。

クラスでは昨年4月下旬、「無欠席・無遅刻・無早退」が続いたことから、クラス全体が「記録」を意識し始めた。けがをした運動部員や具合が悪そうな生徒をクラスメート同士で気づかい、携帯メールや電話で励ましあった。

ということですけど、実際は記録達成のためにクラス中が盛り上がってしまった挙句、体調の悪い生徒が無理やり投稿登校せざるを得なくなるような事態もあったみたいです(http://www.tokai.ed.jp/daiyon/kaze/index.html)。ぼく自身は残念ながら、あまりいい方にはとらえられないのですけど、一年間頑張った生徒さんや実際にクラスを運営なさった先生にとっては誇らしい体験だったのだと思います。
このクラスの生徒さんや、この話を肯定的に読んだ他校の生徒さんたちに考えてもらいたいのは、「クラスの誰かが事故や重病で休んでいたらどうなっていたか」ってことです。休まなかった人は休んだ人を責めずにいられたと思いますか?自分が体調を崩して休んだら、あなたはクラスでどんな扱いを受けて、どんな思いをしたでしょう。
進学しても社会に出ても、ここぞという時に体調を崩す、怪我をする、というのはあり得ることです。そういう時は無茶をしないで休んでください。周りの人は休んだ人を責めないで、フォローしてあげてください。

あと、これを美談として記事にした記者さんは反省してください。上に書いたとおりで、「ちょっといい話」として取り上げるようなことではないと思いますよ。