モノトーンミュージアム/まつろわぬもの達の標/第1話

続いて日曜日はせんださんのモノトーンミュージアム・キャンペーン「まつろわぬもの達の標」第1話です。
最初の企画から半年、憎きコロナにいくども苦しめられ、やっと始まりましたよ。せんださん、折れずに続けてくれてありがとう。
塩の国と激昂の国が長く紛争を続ける南部紛争地帯。熱砂の箱舟は、戦乱を逃れ、あるいは戦乱に追われた者たちが集う中立地帯。そこでは誰にでも平等に、つかの間の平穏と休息が与えられる。
陰謀の果に国を追われた稀人が、深海の禁忌に触れた海守りが、平穏を求めるからくりが、任務に失敗した悩める兵士が集うとき、物語は動き始める。
そんな感じで第1話では、それぞれのPCが熱砂の箱舟に集うまでの物語を作ってきました。これかなり楽しいよ?敵対国の兵と将校が呉越同舟とか、逃亡先がこれまでさんざん嫌がらせをしてきた中立地帯とか、ときを同じくして流れ着く全裸の稀人とか、Lainさんが思わずこぼした「相手をしきれない」とか、見どころ満載の第1話でした。
PC1、三日月アカリ(25才、女性。シノノメさん)
桜花の国の狩人。大雛・天津日咲夜に使える武官だった彼女は、ある日大雛暗殺未遂の嫌疑をかけられます。反逆者の末路は死あるのみ。やむを得ず国を離れ放浪する彼女は、砂漠で遭難しかけたところを、からくりに発見され一命をとりとめます。
おかしいなあ。事実だけを並べると普通に真面目な逃亡者なのにどうしてああなるんだろう。
「ビギドルとは違うのだよ、ビギドルとは」
「暑いですよね、じゃあ脱ぎます」
アンコールワットに頭から突き刺さって」(犬神家の一族
「合法的全裸」
PC2、トロイン・スレイヤード(22才、男性。よっぴー)
塩の国の国王ワダツミノミコトの側近。もともと激昂の国の人間だった彼は、父に連れられ塩の国に亡命してきます。戦局を優勢に導いた英雄の子であり裏切り者の子。海守りになるため改造手術を受け、王の側近にまで登り詰めた彼ですが、周囲の風当たりは強く。そんな中降りてきた不思議な御標。これに従って王家の秘密に触れたトロインを襲う不運の大波。哀れトロインは王の暗殺と内通の汚名をきせられ、逃亡を余儀なくさせるのでありました。ああ、ラカロ。お主、タイミングが悪すぎるよ。
PC3、シュトラウス・ヴァン・ブリューゲル(年齢不詳、男性。Lainさん)
コッペリウス一世の時代に作られたからくり。芸術(建築)家を志す彼ですが、「からくりなどが芸術を解するわけがない」と各地で迫害を受けます。流れ流れてペトリコールとであり、熱砂の箱舟立ち上げに関わることになったシュトラウスは、ある日砂漠で行き倒れを拾います。着衣の人と全裸の人。それをきっかけに事件に巻き込まれる彼はもしかしたら、本キャンペーン最大の苦労人になるかもしれません。
PC4、ラカロ(32才、男性。あやめさん)
激昂の国の兵士。実は結構な小心者で、戦いは好きではありません。ですが身寄りのない身の上では軍に入るぐらいしか糊口をしのぐすべがなく。あるとき塩の国との戦いで、所属部隊を無事生還させた彼は曹長に昇進し、そして塩の国の王の側近スレイヤードのの暗殺を命じられます。それはあの戦場で生死を共にし別れた相手。職務に忠実なラカロは使命を遂行すべく塩の国に赴きますが。
このあとお話は、前日譚である第0話をはさみつつ、進行していく予定だそうです。コメディ組もシリアス組も仲良く進んでいきたいですね。楽しみです。
せんださん、みなさん、これからもよろしくお願いします。