GUNDOG Reviced/宇宙に咲く蒼薔薇

この度めでたく、すだ神より出目芸人の免許皆伝をいただきました。よっぴーです。開幕一投目で出目98の大失敗、大事な場面での命中判定で2ファンブルはたいへんドラマチックな出目であったと自負しています。それに最終ラウンドの敵本陣への急迫はかっこよく決まったじゃん?
なんの話かといいますと、さとりさんGMのGUNDOG Reviced「宇宙に咲く蒼薔薇」のセッションレポートなのであります。
西暦20xx年、人類はついにSSTO(単段式宇宙往還機)の実用化に成功し、第二の国際宇宙ステーションISS2ブルーローズの建造を実現した。自給自足が可能な食料生産プラント、作業用自律機械の整備・製造が可能な工廠、そして人工重力区画を備えたブルーローズはまさに人類の叡智と技術の結晶であった。
その完成披露式典には各国の要人、政財界の重鎮が招かれ、事件は起こった。
招待客を装いISS2に乗り込んだテロリストたちによるブルーローズ占拠である。彼らは乗客、乗組員を人質にとり、その犯行声明に世界は震撼した。
「我々の要求はただひとつ、宇宙開発の恒久的な凍結である。要求が聞き入れられない場合は人質入りの居住ブロックをアメリカ本土に墜落させる。アメリカは焦土と化すであろう」
制限時間は3日。合衆国国防総省は宇宙での対テロミッションに適した人材を招集した。招集された4人の戦士が今、宇宙をめざす。
こんな感じですね。
 
PC4、テウメッソスことリチャード・リー(30前後男性・せんださん)
ブルーローズのセキュリティシステムを構築したNASAシステムエンジニア。その完璧なセキュリティは、外部からのハッキング行為を一切受け付けない。受け付けないので設計者が現地に行って直接制御を奪還してくるしかなくなっちゃったので無理やり船に載せられた不幸な民間人。銃器の扱いは一応レクチャーを受けたものの「荒野の決闘」を見ただけだったらしい。
自分が手塩にかけて作り上げたブルーローズ内で銃撃戦を繰り広げる軍人共とは最後まで反りが合わないが、仕事はきっちりやってのけるプロフェッショナル。
 
PC3、シモンこと易梓豪(エキ・ズーハオ)(38才男性・すださん)
マカオの名家、易家の御曹司。家の方針で医学の道を志す。生来の物語好き、エピソードマニア癖から患者の生き死にのドラマを観察することに喜びを感じていたが、とあるカジノでのイカサマがばれて放校。より派手な物語の舞台を求めてPMC「Subterranian Cat」に身を投じる。にやけた笑みを常に浮かべ状況を俯瞰的に観察する人物だが、執事の正嗣には気を許している?
 
PC2、正嗣・ボーマン(50才男性・よっぴー)
父の代から易家に使える執事。梓豪(ズーハオ)坊っちゃんをお守りすることをライフワークとしている。医者を目指していたはずがいつのまにかPMCに就職した坊っちゃんをお守りするために、自らも戦場に身を投じた。潜入工作任務のエキスパートとして坊っちゃんの背中を守り続けるも、よる年波には勝てず、最近能力値がいろいろ激減した。
 
PC1、ライアン・R・・クラーク(43才男性・あやめさん)
元傭兵で合衆国空軍に転職した経歴ながら少佐の地位につく優秀な軍人さん。ただし指揮管理より現場を好む性格ゆえ、上層部からは若干煙たがられている。コストにシビアな傭兵出身のため無駄を嫌い、なるべく打たない、撃つなら当てる、命中率重視の戦闘スタイルをとる。事件の前から宇宙施設での対テロ戦術立案を担当していたため、ミッションリーダーに抜擢される。現場仕込みの交渉術(物理)の達人。
 
さとりさんのGUNDOG-Rは今回3度目の参加ですが、シナリオの根底を流れる、科学とか技術に対する目線がとても好きです。後、ちょいとした細部の描写がとてもいい。今回だと人工重力によって宇宙ステーションでも風呂に入れるようになるくだりとか、集合したメンバーがSSTOに乗り組んでブルーローズに到着するまでのシーケンス。この描写が最高でした。マスドライバーでの打ち上げ、高加速で断熱圧縮による炎が発生する描写、漆黒の、星が瞬かない宇宙の光景など、SF者の心に刺さりまくりです。
そしてそんなSF心を鷲掴みにするストーリーなので、ついついPCではなく中の人の科学観とか技術論をPCの口を借りて開陳してしまいます。リチャードの見せ場を取っちゃって申し訳なかったです。
大好きなGM・PLとともに過ごした楽しい休日でした。
次回作も呼んでくれたらうれしいなあ。またよろしくお願いします。