ダブルクロス3rd stage ホーリーグレイル/其の剣、誰の為に振るうや?

日曜日はTRPGサロン、剣と魔法のTRPG-CONに参加してきました。わたさんのダブルクロス stage ホーリーグレイル「其の剣、誰の為に振るうや?」です。
二人の若き騎士と魔術師マーリンの弟子、そして荒くれの傭兵と吟遊詩人。剣と魔法のダブルクロスですよ。そしてシナリオはクソ重たい(褒めてます)です。救いはあるにはあるけど、そこに至る経路の辛いこと。見ていてベルナールがかわいそうでかわいそうで。かわいそうの半分はシナリオの固定値、もう半分は…あとで説明しますね。
今日の仲間は以下のみなさん。
PC1、若き円卓の騎士アイザック(せんださん)。上司から命じられて生まれ故郷であるガスゴール伯領の調査に赴き、そこで旧友ベルナールと再会します。旧交を温めつつある事件の調査をすすめる彼らはやがて一つの事実にたどり着きます。
円卓の末席とはいえ若く有能な騎士であるアイザックは、しかし生活能力が皆無です。旅に出るのに食料も財布も持たずに行き倒れるってどうよ。フェリシア頼みも大概にすれば?騎士としては、幼い日に友と交わした騎士の誓いに忠実な、ブレないPC1を魅せてくれました。本日の朴念仁1号だけど、エンディングではきっちり決めてくれました。せんださんがラブコメに自分から乗ってくるとは。17歳^H^H19歳冥利に尽きるってものですよ。
PC2、鉄腕の二つ名を持つガスゴール伯令嬢ディアナ付きの騎士ベルナール(コンドーさん)。城内の女中の顔と名前をすべて覚え皆に分け隔てなく接する彼は、しかしディアナに密か(?)な恋心をいだいています。対するディアナもベルナールを慕っている様子。しかし朴念仁2号は身分の差を盾にその気持に答えようとはしません。そして事件は起こり…。
もうね、これはね、ベルナールが不憫でなりませんでしよ。ミドル終盤以降、頭を抱えっぱなしでしたものね。しかしクライマックス戦闘後には大きな一歩を踏み出し、エンディングではもう一つ大きな決断を見せてくれた彼です。若き騎士の未来にさちあらんことを。
PC3、大魔法使いマーリンの弟子、フェリシア(よっぴー)。赤毛の一本おさげ、140cmのちびっ娘です。アイザックとは幾度も任務をともにしたことのある旧知の間柄です。アイザックには好意を持ち憎からず想っているものの、それは友達以上、恋人未満の微妙な感情です。この人ははたして私を幸せにしてくれる人なのかしら、この人はいざというときにどう振る舞うの?事あるごとに覚悟を問い決断を迫ります。あと、アイザックが生きてガスゴール伯にたどり着けたのは、路銀と水を携えて任務に同行した私のおかげですから、そこは先生の予言とわたしの機転に感謝するように。エンディングの答え?もちろんイエスです。女の子は簡単に回答を与えたりしません、それは行動で示すものなのですよ。
ああ、そうそう、19歳です。17歳ではないよ。
ここで順番を入れ替えて、
PC5、漂泊の吟遊詩人ローレル(ミュリウスさん)。農家の次男坊に生まれ、親と大喧嘩のあげく家を飛び出したロックな吟遊詩人です。たまたま立ち寄ったガスゴール伯領の小さな酒場で、アイザックに出会います。「わたしはここで円卓の騎士を待つのです」「何言ってるんですお客さん、こんな店に円卓の騎士なんで来るわけが…」「キター!」…ちょっといいですか?あたしの頭上40cmで頭越しに会話するのやめてもらえませんかね?あと、娘さんですか?っていうな!
そしてすぐさま、こいつはネタになる!こいつの英雄譚をオレは書く!同行させていただきましょう。すげー面白い人です。特に序盤の絡みが絶妙で、ベルナールにフェリシアを口説く隙きさえ与えずパーティーにがっつり食い込んできました。そして最後はきっちり英雄譚を完成させ、エンディングを締めてくれました。
さあ本日のハイライト。
PC4、歴戦の傭兵にしてガスゴール伯領の剣術指南役ファーブニール(りゅ~しんさん)。育ての親である竜を殺したドラゴンスレイヤーは、いつの日か自分を殺す達人を育てる死にたがりです。その目にかなった若き騎士ベルナールを、日夜ボッコボッコにやり込めて、二度と立ち上がれないように踏み潰し、そのプライドを根本からきれいにへし折り、そして、すべての逃げ道をきれいに塞ぎます。ハンドアウトには(若いがなかなか見どころのあるやつ)とか書いてありましたけど、おーい、大丈夫ですかー?りゅ~しんさん、ほんとに楽しそうで輝いてました。
今回も安定のわたクロス、重たい決断を迫られるシナリオでした。迫られたのはベルナールでしたけど。序盤のワチャワチャした空気が一気に重く淀んでいくあの落差、たまりませんね。
わたさん、PLさんたち、主催のやまさん。楽しい一日をありがとうございました。コンドーさん、お疲れさまでしたwww